ペットを家族の一員やパートナーとして共生する人が増えていることから、これらに関する仕事は需要も供給も増えています。ペットに関わる資格としては、トリマーや動物看護士、獣医などが挙げられます。
獣医の場合は、ペットだけではなく、家畜とも深い関わりがあり、畜産業を営む人が飼育している牛や豚なども診る人もいます。都心部ではペットを中心に診る獣医が多い傾向があります。獣医になる為には、獣医学のコースを提供している大学や大学院で学ぶ必要があり、社会人が気軽に、というのは難しい面があります。獣医と連携してペットに医療行為を施す補助をする看護師の仕事もあります。こちらは民間の団体が試験を行っていて、レベルに応じて複数の級があります。
ペットのシャンプーやトリミングを行うトリマーには様々なレベルがあり、初級の場合は比較的短期間で取得することが出来ます。これらの仕事は、ペットに対して愛情を持って接することが出来ることの他に、飼い主である人間とのコミュニケーション能力が実務上は欠かせません。特に、独立や開業をする場合には、ペットを連れて来る飼い主が顧客になりますから、彼らとのコミュニケーションも苦にならないかどうかを考えてみると良いでしょう。もちろん、自分のペットの世話の為に受講する場合にはこの限りではありません。