あるデータによると、看護師養成校入学者のうち2割弱が25歳以上なんだそうです。准看護師課程に至っては入学者全体の半分以上を25歳以上が占めています。確かに社会人から看護師をめざすのはいい選択かもしれません。看護師は常に人材不足のため、資格さえとってしまえば今の売り手市場が買い手市場になったとしても職に困ることはないでしょう。それに、スキルが身についていればそれなりのお給料ももらえます。病院はもちろん介護施設などからも高いニーズがある、引く手あまたのお仕事です。
実際、看護師養成校に入るためのハードルはそこまで高くありません。受験も特に問題なく突破できるでしょう。ただ、高校を卒業したばかりの若い人たちに囲まれて日々勉強するのはなかなかにストレスが溜まるかもしれません。看護師というのはチームワークが試されるポジション。年代の違う人たちとも仲良くやっていけるような気遣いが必要になってきます。もちろん、若い世代には若い世代なりのよさもあります。「自分にはない考え方を吸収できる」とポジティブに捉えると、きっとお互いに気持ちよく学んでいけるはずです。
学校を卒業して晴れて看護師になれたとしても、大変なことはたくさんあるようです。例えば人間関係の問題。女性が9割を占める看護師だと仕方のないことかもしれませんが、新人看護師いびりというものはまだまだなくなっていません。社会人からの転身組は他の新人よりもどうしても目立ってしまいがち。あまり気にしすぎず、社会経験があるという強みを活かしていった方がいいでしょう。
それでもどうにもならない場合には思い切って転職してしまうのも1つの手。先ほども説明した通り、看護師資格を持っていればまず職に困ることはありません。ですが、新しい職場でも同じようなことが起きているならわざわざ転職した意味がなくなってしまいます。実際の職場環境や人間関係などの情報まで教えてくれる、看護師専門のキャリアコンサルタントに相談しながら転職を進めていくといいでしょう。その際は看護師の転職を長きにわたってサポートしているスーパーナースの利用がおすすめ。転職活動の悩みや転職先に求めることを話せば、希望に沿った転職先を紹介してくれます。まわりとは看護師になった経緯が違うから…と尻込みするのではなく、気になることがあればすぐに行動に移しましょう。それが自分の糧になります。