一目見ただけでオーナーになりたいと感じるような車をデザインしなければならないカーデザイナーは、仕事内容のあらゆる部分で蓄積してきた美的センスを活かすことができます。他方、センスを磨くかないで行き当たりばったりのデザインばかりを考案してきた人には、途方もなく難しい仕事に感じられます。業界内で高く評価され続けるためには、土台となる美的センスが積み上がっていることが大前提です。
所属先の車メーカーにおいて発案された内容から逸脱しないようにデザインを施すことが最たる仕事ですが、ここでオリジナリティを出すために準備しておくことがあります。産業デザインについて一から学ぶことができる教育機関において、必須の知識を体系的に学ぶことです。これなくして新車種のデザインはできないと言っても過言ではなく、これまでに積み重ねてきた美的センスを活かすことができる仕事というわけです。
デザイン案を考える仕事としては、インテリアとエクステリアのうちどちらか一方を扱います。あらかじめ自身がどの分野を得意としているのかを感じ取ることと同時に、適性が判明した段階から特定のデザインに特化した美的センスを磨くようにしておく必要があります。